しょうゆの街で有名な千葉県野田市には、キッコーマン野田工場があります。「しょうゆのことがなんでもわかる!」をテーマにした「もの知りしょうゆ館」では、しょうゆがどのように造られているのか?見学通路を歩きながら、製造工程を知ることができます。
見学以外にも、しょうゆの味わい体験ができる「まめカフェ」、レアなオリジナルグッズが盛りだくさんの売店、現在も宮内庁へ納めるしょうゆを製造している「御用蔵」など、満喫できる人気のスポットです。
子どもを連れて家族で行ってきましたので、工場見学の流れ、見学のポイント、予約方法などたっぷりと紹介していきます!
千葉県野田市のキッコーマンもの知りしょうゆ館の場所・アクセス
キッコーマンもの知りしょうゆ館は、野田駅から徒歩3分ほどの場所にあります。電車でも好アクセスなのがいいですね!

もの知りしょうゆ館前の道路はカーブになっていて、スピードを出す車が多かったです。横断する時は十分注意してください。

工場見学は要予約となっています。建物内に入ると、警備の方が出てくるので工場見学に来た旨を伝えます。

敷地内には広い無料駐車場が用意されています。行った時は警備の方が誘導してくれていました。

工場見学は「もの知りしょうゆ館」の中です。

入口には「ようこそ、キッコーマンへ」の文字が。気分が高まります!

もの知りしょうゆ館の入口をくぐると、キッコーマンのキャラクター「なあにちゃん」が登場!卓上しょうゆの形をしたなあにちゃんは、おいしい笑顔を広げるために生まれてきた女の子だそう。

なあにちゃんとおともだちも登場します!

荷物が多い場合は、手荷物が利用できます。ダイヤル式で費用はかかりません。

通路にはキッコーマンの会社としての取り組みや関連製品の紹介が展示されています。

しょうゆについての展示もあります。しょうゆとは?、しょうゆの種類、日本のしょうゆ工場についてなど。夏休みの自由研究に役立ちそうな内容です。

しょうゆを開封したばかりの香りと数ヶ月経過したしょうゆの香り比べも。

通路を進んだ奥に受付があります。予約した見学時間を伝えると、見学用の名札が借りられます。

見学開始まで時間がある場合は、展示資料やしょうゆに関する本を読んでみては?

子どもはしょうゆクイズができるゲームをしていました。退屈しないように工夫されています!

または、撮影スポットで記念撮影もおすすめ!館内にはいくつか写真スポットがあります。

なあにちゃんと卓上しょうゆのオブジェなど、
キッコーマンの工場見学の流れ
予約した見学時間が近付くと、アナウンスされます。工場見学は最初にシアタールームで、しょうゆができるまでの様子を15分ほど視聴。

その後、案内係の方と一緒にしょうゆの製造工程を通路を歩きながら見学します。見学時間は、約45分、撮影は一切禁止です。
見学は、しょうゆの原料、しょうゆづくりに欠かせないキッコーマン菌、酵母、乳酸菌などの説明。
工場では、原料の受け入れ、原料の処理、麹づくりとなる製麹(せいきく)、もろみの発酵と熟成の仕込み、もろみを絞る圧搾、油などを分離する清澄(せいきょう)、火入れ、詰め、出荷となります。聞き慣れない専門用語が出てきますが、案内係の方が詳しく説明してくれます。

キッコーマンのしょうゆ工場は、1926年(大正15年)に完成。野田醤油株式会社第17工場として造られたそうです。当時としては、巨大なしょうゆ工場であったため、全国のしょうゆ屋が大変驚いたといわれています。
手作業だったしょうゆづくりは、工場に入った新しい機械による機械化となっていきました。

工場の面積は約3万坪で東京ドーム約2つ分の広さ。毎日約300kl(小学校のプール約1つ分)のしょうゆが造られています。

生しょうゆは、次の工程の火入れ(加熱・殺菌)のため、なんと、パイプラインで東武野田線の線路の下をくぐり工場へ運ばれます!線路の下にしょうゆのパイプが通っているとは、工場見学ならではの話も聞くことができました。
キッコーマンの工場見学の売店
見学後も楽しみが待っています。ぜひ、もの知りしょうゆ館の売店で買い物して行きましょう。ここでしか購入できない商品が揃っています。

売店の入口には亀甲印ののれんがかかっています。

上を見上げるとまたも、亀甲印の看板。秋田県の代理店で使用されていた看板のようですね。

亀甲印が入ったキッコーマンシャツやエプロン、なあにちゃんのハンカチ、エプロン、しょうゆのバッグなどオリジナルグッズがたくさんあります。

キッコーマン製品も販売されています。しょうゆだけでなく、キッコーマン製品ってこんなにあるんですね・・・!

キッコーマンのまぜるシリーズ。チャーハンのように炒めたごはんに混ぜるようですね。

なあにちゃんストラップ。

卓上びん型のメモ帳。

なあにちゃん卓上しょうゆは、工場限定です。

御用蔵で製造されたしょうゆ。御用蔵については、後ほど詳しく紹介します。
まめカフェ
もの知りしょうゆ館には「まめカフェ」があります。工場見学で少しお腹が空いたら寄ってみてください。

まめカフェの場所は売店のすぐ近くです。見学後に利用する人が多いので、午後の方が混んでいるようです。

長細い形の店内はあまり広くありません。客席はなく、ベンチに座るか、高さのあるテーブルで立って食べるようになっています。
まめカフェのメニュー

メニューは、豆乳しょうゆソフトクリーム、しょうゆソフトクリーム、せんべい焼き体験(3枚)、特製もろみ豚汁、生しょうゆうどん、しょうゆの味くらべ用とうふなど。
全てしょうゆやしょうゆの材料を使用。しょうゆ工場ならではのメニューになっています!

しょうゆの味くらべができる、ユニークなメニューも!同じメーカーでも微妙に味が違うんですね。

キッコーマン商品の味見をすることもできます。口に合えば「次はこの商品を買ってみよう」ということにつながりますね。これだけの味見ができる機会はなかなかないと思います!

子どもに人気なのは、せんべい焼き体験。私の子どもたちも「やりたい!」と言うので体験してきました。

せんべい焼き体験は、コンロでせんべいを焼いて、キッコーマンのしょうゆを付けしょうゆせんべいを完成させます。コンロ付きの専用テーブルで体験!

体験する子どもたち。せんべいが焦げないように慎重に裏返していました。仕上げにしょうゆを塗って完成!
もの知りしょうゆ館・御用蔵の見学
キッコーマン野田工場には、もの知りしょうゆ館の他にもう一つ「御用蔵(ごようぐら)」があります。そちらも無料で見学できます。

御用蔵の見学は予約は必要ありません。見学できる時間は、9:00〜11:30、13:00〜15:30と決まっています。もの知りしょうゆ館の工場見学を合わせて訪れるのがよさそうです。

御用蔵とは、宮内省(現在の宮内庁)に納めるしょうゆ専用醸造所として、1939年(昭和14年)に野田市内の江戸川沿いに建設されました。
老朽化で大規模な補修工事が必要となったこともあり、2011年(平成23年)に現在の場所、野田工場内に移築したそうです。

屋根の瓦、石垣、門は移築前のものを使用し、原形に近い状態で建っています。
御用蔵では現在も宮内庁に納めるしょうゆを醸造中です。製造されたしょうゆは「御用蔵醤油」として、もの知りしょうゆ館の売店で購入することができます。

館内は御用醤油づくりで使用されていた道具・装置の展示、しょうゆづくりの工程を映像で再現しています。

館内は2階建てですが、見学スペースが狭いのであっという間に終わってしまいます。

1939年(昭和14年)ごろに使用されていた機械や木桶が展示されています。写真は原料を処理する機械で、大豆を蒸し小麦を炒る工程で使用していた装置。

杉の木桶にしょうゆ麹に食塩水をまぜた「もろみ」を入れ、自然の紀行の中で1年かけて発酵・熟成させていく工程です。

しょうゆを仕上げる圧搾という工程では、熟成したもろみを布に包んで積み重ね、上から圧力をかけて絞ります。
御用蔵では、江戸時代から続いている伝統的なキッコーマンのしょうゆ醸造の知識を深めることができます。
キッコーマンもの知りしょうゆ館の工場見学のお土産
工場見学後にお土産をいただきました。無料で見学できて、お土産もらえるなんて・・・!お土産はキッコーマンのしょうゆ1本を1人1本でした。大人も子どもも関係なく、人数分もらえます。家族4人で行ったので4本もいただきました!
キッコーマンもの知りしょうゆ館の工場見学まとめ
キッコーマンの工場見学へ行かれる方へ、工場見学のポイントと感想をまとめてみました。

- 見学は無料・完全予約制
- 見学は年齢制限なし(赤ちゃんも連れて行ける)
- 2名から見学受付
- 申込みは電話予約
- 見学所要時間は約60分
- 身近なしょうゆがテーマなので子どもが楽しめる
- キッコーマン製品のお土産付き
- オリジナルグッズ販売の売店あり
- 車・バイク・自転車での来場可能
キッコーマンもの知りしょうゆ館の工場見学の予約方法
見学するには、まずは予約からですね。キッコーマンもの知りしょうゆ館の工場見学は、2回行きましたが比較的予約がとりやすいです。
詳しい予約方法はこちらの記事で紹介していますので、参考にしてくださいね。